小さいころから、プロのサッカー選手のプレーをたくさん見せたほうがいい。
そんな話をよく聞きます。
「将来伸びる子は、ずっとプロのプレーをyoutubeとかで食い入るように見てますよ」。と。
なるほど、我が家もやってみようと思っても、一つの問題にぶつかります。
「じゃあ、どうやって見せるの?」
子どもと一緒にサッカーを見る時間なんて、そう簡単には作れない。
学校がある。
仕事がある。
習い事もある。
週末は自分たちのサッカーもある。
「一緒にサッカーを見よう」と思っても、毎日の生活の中では、なかなかそんな時間は取れません。
「このプレー動画、参考になるから見ておいて」と言っても、絶対に見ません。
そこで、始めたのが、我が家のちょっとした「魅せる工夫」です。
朝のリビングで、プロのプレーを流しておく
やることは、ものすごく簡単です。
朝、子どもたちよりも少し前に起きます。
息子が学校に行く前に朝ごはんを食べている。
その時間にのリビングのテレビに、SNSやネットに溢れているプレー動画を流しておく。
しかも、無音で。

我が家はテレビとネットがつながっているので、
youtubeのヨーロッパサッカーのプレー集などを流しています。もう一度言いますが、無音で。
「見なさい」とは言わない。
テレビの前に座らせるわけでもない。
朝ごはんを食べながら、なんとなく目に入る。
それだけです。
朝は忙しいです。音を出して入れば、画面の方が気になって、朝ご飯を食べるのが遅くなります。
もちろん、ずっと見ているわけではありません。
ご飯を食べ、歯磨きをし、学校の準備をする傍らで、
ずっと一流のプレー動画がリビングに流れている状態です。
テレビを見ている時間より、見ていない時間のほうが長いかもしれない。
それでいいのではと思っています。
子どもに「サッカーの勉強」をさせることではなく、
朝のリビングに、世界トップレベルのサッカーの映像を流しておくことで、
息子の脳に一流のプレー映像を刷り込んでいるんです。

見せたいのは「すごいシュート」だけじゃない
サッカーのプレー集というと、
「すごいシュート!」
「すごいドリブル!」
という映像を思い浮かべるかもしれません。
もちろん、それも大事ですが、
他になんとなく見てほしいものがあります。

ゴールが決まった瞬間、
その前に、味方の選手はどこにいたのか。
誰がボールを持っていたのか。
そのとき、別の選手はどこに走っていたのか。
相手のディフェンスは、どう動かされたのか。
どこにスペースができたのか。
そして、最後にどうやってゴールが生まれたのか。
そういうものを、細かく説明する必要はありません。
映像をなんとなく眺め、ごはんを食べながら、イメージは刷り込まれていきます。
何度も何度も見ていれば、少しずつ目に入ってきたものは、確かなイメージに変わっていきます。
朝の「脳みそ」に刺激を入れる
子どもの朝の脳みそにどんな刺激を与えるかは重要だということが分かってきました。
私は以前、ラジオでこんな話を聞いたことがあります。ある脳科学者が言っていました。子どもに、朝に遊ばせる。例えば、朝に難しいゲームをしたとします。なかなか解けないけれど、子どもは学校にいった後も脳の中でその難しいゲームをいかに解くのか試行錯誤し続けます。朝に遊んで、脳を刺激すると、そうした効果があるという内容でした。
AIで調べてみると、そのお話は、まさに脳科学や心理学で実証されている非常に合理的なメカニズムに基づいているとのことです。

>これは脳科学において「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」の活性化や、心理学における>「ツァイガルニク効果」、そして「インキュベーション(孵化)効果)」と呼ばれる現象が組み合わ>さったものです。
>朝に少し難しいゲームやパズルに挑戦し、「解けない状態」のまま学校へ送り出すことには、子ども>の脳に以下のような素晴らしい変化をもたらします。
>1. 脳が裏で勝手に考え続ける(無意識の試行錯誤)
>脳は、途中で遮断された未完成のタスク(解けなかったゲーム)があると、それを強く記憶に留めよ>うとします(ツァイガルニク効果)。
>子どもが学校に行って授業を受けたり、友達と遊んだりしている間、意識は別のことに向いています>が、脳のバックグラウンド(無意識の領域)では「あのゲーム、どうやったら解けるだろう」と、ず>っと試行錯誤の処理が回り続けます。これを「インキュベーション(孵化)効果」と呼びます。
>2. 「ひらめき」が生まれやすくなる
>学校からの帰り道や、お風呂に入っているときなど、ふとリラックスした瞬間に「あ、こうすれば解>けるかも!」と突然アイデアがひらめくことがあります。
>これは、ぼんやりしている時に活発になる脳内ネットワーク(デフォルト・モード・ネットワーク)>が、裏で整理していた記憶を結合させて答えを導き出すためです。
>3. 学校生活に悪影響を与えない理由
>「学校の授業に集中できなくなるのでは?」と心配されがちですが、実際には、脳の「無意識の領 >域」がバックグラウンドで処理を行っているため、表面上の授業や活動を妨げることはありません。>むしろ、朝に脳が完全に「覚醒」し、ドーパミン(意欲を出す脳内物質)が出た状態で登校できるた>め、午前中の授業への集中力や認知機能が高まるという実験データもあります。
少し長くなってしまいましたが、何となく思い当たる節はあるのではと思います。
いずれにしても、
「朝の頭が動き始める時間に、質の高いサッカー映像を自然に入れておく」のは
損では決してないと思います。
「見る→やってみる」が起きれば面白い
例えば、朝にすごいシュートを見る。
その日の練習でシュートを蹴る。
自分のシュートが思ったように飛ばない。
そこで、
「もっと強く蹴りたい」
と思う。
あるいは、朝にものすごいドリブルを見る。
その日の試合で1対1になる。
「あの選手みたいに抜いてみたい」
と思う。
「見たことがある」→「やってみたい」
という流れが生まれたら、それはめちゃくちゃ良い流れです。みんなハッピーですよね。
さらに、
「やってみた」→「うまくいかなかった」→「もう一度やってみたい」
となれば、そこから練習が始まる。

もちろん、これは我が家で試した方法にすぎない。
それでも、息子は次第にサッカーの映像に関心を示すようになりました。
ワールドカップの全ゴール集を見始めました。
日本代表選手が活躍するプレミアリーグのダイジェストを気にするようになりました。
朝いちばんに「田中碧が1点決めたよ」と言うと、
「まじで!すごいね!」「前田大然はまだかなー?」「中村敬斗も1点とったし、そろそろかな」
と、そんな会話が朝の食卓でできるようになりました。
以前は、サッカー動画にまったく興味を示さなかったんですけどね…。


コメント