「資産と遺産」ブログ始動|テレビディレクターが綴る少年団サッカーと人生の記録

“見る目”

テレビマンの「見る目」を子どもたちに残したい

私は40代のパパです。

ママと娘と息子の4人で暮らしています。

娘はボンドロにハマっていて、週末はダンススクール。息子はサッカーをしています。よく笑う子です。

このブログは、2人の子どもたちに残しておいたほうがいいかな、と思ったことを書くために始めました。

子育てをしていると、いろいろなことを考えます。

「これでいいのかな」と迷うこともあります。

逆に、「これは結構大事なことなんじゃないか」と思うこともあります。

そんなことを、できるだけそのまま残しておこうと思っています。

それが、もし今子育てをしている誰かの参考になれば、それも嬉しいです。

私はいわゆるテレビマンです。

私はテレビ業界で20年以上働いています。

ディレクターや記者として、いろいろな場所に行き、いろいろな人に話を聞いてきました。

事件や事故、災害、社会問題。

その一方で、普通に暮らしている人たちの生活を取材することもあります。

テレビの仕事をしていると、普段の生活ではなかなか行かない場所に行きます。

そして、普段なら話をすることもないような人に話を聞きます。

20年以上やっていると、それなりにいろいろな経験もしました。

制作した番組で、国内の主要な賞をいただいたことも何度かあります。

最近はWEBニュースの仕事にも関わるようになりました。

テレビもWEBも、伝え方は違いますが、結局は「何を見るか」がかなり大事なんだと思います。

そんな仕事を長くやっているからか、最近、自分には一つの癖があることに気づきました。

テレビマンには「見る目」がある

テレビマンには、特殊な能力がある。

……と言うと、ちょっと大げさですね。

でも、長くこの仕事をしていると、「見る」ことに少し敏感になってきます。

目の前で起きていることを、そのまま見るだけではありません。

「本当にそうなのかな?」

「別の立場から見ると、どうなんだろう?」

「この人は、実際には何を思っているんだろう?」

そんなことを考える癖がついています。

最近、それを強く感じた出来事がありました。

「企業進出相次ぐ」というニュースの現場で

ある地区で、企業の進出が相次いでいます。

これまで景気があまり良くなかった地方に、新しい会社や事務所が次々とできています。

しかも、これまでその地域にはなかった、新しいテクノロジー分野の産業です。

地元にとっては、大きなニュースです。

地元の新聞やテレビでも、

「○○地区に企業進出相次ぐ、交流人口増加に期待」

「新産業が復興を牽引」

といった内容で紹介されています。

なぜ、企業の進出が進んだのか。

理由の一つは、自由に使える土地が増えたことでした。

その地区では数年前、大きな災害がありました。

多くの人がそこで暮らせなくなり、危険区域に指定された土地もあります。

そこに住んでいた人たちは、家を失い、別の地区へ移り住みました。

その土地を何とか有効活用したい行政。

安くて広い土地を求めていた企業。

両者のニーズが合った。

そういうことです。

新しい産業が生まれれば、地域に人もお金も入ってくる。

廃れていく地方にとっては、期待したくなる話です。

私も最初は、そういうニュースとして見ていました。

でも、何度かその地区を歩いてみました。

すると、少し違うものが見えてきました。

そこは「お墓」でもある

危険区域のすぐそばには、いくつかの住宅がありました。

今もそこで暮らしている人たちがいます。

話を聞いてみると、以前はもっとたくさんの人が暮らしていたそうです。

災害で多くの人が亡くなった。

家も壊れた。

そして、多くの人が別の地区へ移っていった。

さらに歩いていると、地区の隅に真新しい石碑がありました。

亡くなった人たちを供養するための石碑でした。

そこには、たくさんの名前が刻まれていました。

そのとき、ふと思いました。

企業にとっては、広くて使いやすい土地です。

行政にとっては、有効活用したい土地です。

地域にとっては、新しい産業を生み出してくれる土地です。

でも、そこで暮らしていた人たちにとっては、違います。

そこは、家族が暮らしていた場所です。

そして、家族を失った場所です。

言ってしまえば、そこは「お墓」でもある。

同じ土地なのに、立場が変わると意味がまったく違って見えます。

誰も悪くない

進出した企業は、その土地で新しい実験を繰り返しています。

新しい産業ですから、大きなお金をかけた実験も必要になります。

大きな音が出ることもあります。

大きな機材が運び込まれることもあります。

地元の人の中には、やはり複雑な思いを持つ人もいます。

ただ、地元の人たちだって、企業に来てほしくないわけではありません。

長い間、廃れていく地元を何とかしたいという思いもあります。

企業側に悪意があるわけでもありません。

行政も、地元への説明をしています。

地元の人たちも「分かりました」と言っています。

でも、何度か話を聞いているうちに、私はどこかお互いに遠慮しているような空気を感じるようになりました。

「分かっているんだけどね」

そんな感じです。

これは、どちらが正しいとか、どちらが間違っているという話ではありません。

だからこそ、難しい。

もう一つ、気になったこと

その地区には、今も農地が残っています。

コメなどが作られています。

春と秋には、昔から続いてきた収穫祭もあります。

何百年も続いてきた伝統の舞もあるそうです。

ところが、その舞を引き継ぐ人がいない。

若い人がいなくなってしまったからです。

地区の人たちは、

「仕方がない」

と言います。

たぶん、本当に仕方がないのでしょう。

災害があって、人が減った。

若い人がいなくなった。

生活を続けるだけでも大変なのに、何百年も続いてきたものを守れと言われても難しい。

それは分かります。

進出してきた企業が、この問題に首を突っ込む必要もありません。

企業は企業の仕事をするために来ているのだから。

でも、私は思ってしまいます。

せっかくこの地区に新しい会社が来た。

そこには、若い人たちがたくさんいる。

だったら、一緒に祭りを楽しむことくらいはできるんじゃないか。

伝統の舞を見てもらうことくらいはできるんじゃないか。

もしかしたら、そこから何かが始まるんじゃないか。

もちろん、これは私の勝手な考えです。

企業にも事情があるでしょう。

地域にも事情があります。

簡単な話ではありません。

ただ、私はそういうことを考えてしまいます。

地区の人たちが、何を大切にしてきたのか。

そして今、何に困っているのか。

そこに少し目を向けてみたら、何か違う景色が見えるんじゃないか。

そんな視点を持ってしまうのが、テレビマンなのかもしれません。

その「見る目」を、息子のサッカーにも

そして今、その「見る目」を息子のサッカーにも使ってみたいと思っています。

少年サッカーを見ていると、親はつい簡単に判断してしまいます。

「あの子は上手い」

「うちの子はまだまだだ」

「もっと練習しないと」

でも、本当にそうなのか。

試合では何が起きているのか。

その子は何を考えているのか。

練習では見えないものが、試合では見えることもあります。

逆もあります。

親から見えているものと、本人から見えているものも、たぶん違います。

だから、できるだけよく見てみようと思っています。

YouTubeには、少年サッカーの情報がたくさんあります。

「この練習をすれば上手くなる」

「これをやれば速くなる」

いろいろな情報があります。

その中から、本当に子どもに必要なものを探してみたい。

息子と一緒に試してみたい。

失敗したら、それも書こうと思っています。

「資産と遺産」という名前にした理由

このブログを「資産と遺産」と名付けました。

お金の話をするブログ、という意味ではありません。

ここに書く記事が、今まさに子育てをしている親たちにとって、少しでも役に立つものになればと思っています。

少年サッカーのこと。

子どもとの向き合い方。

親として悩んだこと。

やってみて分かったこと。

テレビマンとして、いろいろな現場で感じたこと。

そうしたものが誰かの役に立つなら、このブログそのものが一つの「資産」になるんじゃないかと思っています。

そして、もう一つ。

いつか子どもたちが大人になったとき、このブログを読んでほしいと思っています。

「自分たちが小さい頃、父親は何を考えていたんだろう」

「自分たちのことを、どんなふうに見ていたんだろう」

「どうして、あのときあんなことを言ったんだろう」

そんなことを知りたくなる日が来るかもしれません。

そのとき、このブログが残っていたらいい。

親として何を考えていたのか。

子どもたちのことをどう見ていたのか。

何に悩んで、何を大切にしていたのか。

それを知ることができる。

そして、いつか子どもたち自身が親になったとき、

「自分はこう育ててもらったんだ」

と振り返ることができるかもしれない。

そんなものになったらいいなと思っています。

今の親たちにとっての「資産」。

そして、いつか子どもたちに残す「遺産」。

それが、このブログです。

まあ、そんな立派なことを言っても、実際には息子のサッカーを見ながら、

「なんで今、そこ走らないんだよ!」

とか言っている普通の父親です。

だから、このブログも、そんなに立派なものにはならないと思います。

失敗もするでしょう。

あとから考えが変わることもあるでしょう。

それも含めて、残していこうと思います。

まずは、息子と挑戦した「リフティング100回」の話から。

ここから始めます。

次のお話:第2話「少年サッカー『リフティング100回』への道|親子で挑戦した練習の記録」

大組織や専門家から相談

私の年代になってくると徹夜を何日も続けて番組を制作するというハードな日々は徐々に減ってきます。番組の構成を考えたり、プロデュースしたり、次世代の育成を少しずつやるようになってきました。一方で、大きな組織のトップや専門家からよく次のような相談をされることが増えていきました。

「これってどうみえるの?」

組織が実施したことや専門家がコメントするといった情報発信の場で「世間にはどう受け入れられるのか」を知りたいと意見を求められることがあります。私は僭越ながら思ったことをそのまま伝えますが、「目からうろこ」という反応をされることがほとんどです。テレビマンという立場は職業柄、常にそういうことを判断しなければならず、かつそうしたポジションで働く人もあまりいないのではというのが現状ではないでしょうか。

そんな私ですが…批判を恐れず

長くなってしまいましたが、基本的には気になっていることを中心に書いていきたいと思っています。娘のボンドロ探しに毎週、あちこちを見て回っていますが、今は息子のサッカーを上達させたいとチームのお父さんたちといろいろと情報交換しながら勉強しています。youtubeで関連の映像が溢れていて、どれが良いのかと迷う人もいるかと思いますが、「これは間違いなく良い」というのはいくつかありました。といいつつも、何から書いてよいのやらというのがブログ初日の正直な心模様です。何かテレビマンの見る目のすごさを具体例と共にバシッと書いていけたらと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

次のお話はこちら:[第2話] 少年サッカー「リフティング100回」への道|親子で挑戦した練習の記録

takeisan

ギャラクシー賞監督で現役のテレビディレクター。アナウンサーなどの採用面接官も務める。人口40万の市大会3位のMF。小中高の教員資格。週末は8歳の息子を追う「少年団パパ」。独自の観察眼で、少年団サッカーと将来の「選ばれる力」の意外な関係をドキュメンタリー風に綴ります。

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コメント

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