【実体験】太ももリフティング100回達成!初心者から劇的に変わった「軸」を創る体幹トレーニング

“見る目”

「98、99……100ッ!!!」

その瞬間は静かに訪れました。この日は100回できると思っていたから、僕も息子も静かに、ニッコリっていう感じでした。

小3の息子が、ついに「太ももリフティング100回」を達成した瞬間です。

つい数ヶ月前までは、3回、5回と蹴るたびにボールがあっちこっちに散らばって、それを必死に追いかける泥臭い日々を送っていました。それが今では、まるで足元に磁石でもついているかのように、ボールが真上に、きれいにポーン、ポーンと安定して上がり続ける。見違えるような変化でした。

でも、ここに辿り着くまでには、サッカーパパとしての僕の「大きな勘違い」と、ある映像的な「気づき」があったんです。

「背中をピンとして!」のアドバイスが我が子の軸を崩壊させていた

リフティングが続かない我が子を見ていると、親としてはどうしても口を出したくなります。

「ほら、背中をピンと張って!」
「軸をしっかり安定させて!」

僕もずっと、正面から息子を見てそう声をかけていました。体をまっすぐに、ブレないようにしろ、と。

だけど、これ、全く意味がなかったんです。

ある日、ふと思いついて、リフティングをする息子を「真横」からじっくり眺めてみたんです。テレビディレクターとしての職業病というか、カメラアングルを変えてみたわけですが、そこで初めて気づいたことがありました。

正面から見ているときは「ちょっとバランスを崩したかな?」くらいにしか見えなかったものが、横から見ると、軸が前へ後ろへとかなり激しく揺れていたんです。

ボールが前にズレたら、体を無理やり前に突っ込ませて帳尻を合わせる。後ろに逸れたら、のけぞって無理に足を入れる。そうやって、あっちにいったりこっちにいったりして必死に立て直そうとしている時点で、子どもの体の中では、すでに「軸が崩壊」しているんですよね。

そこに親が「背中をピンとして!」なんて言っても、子どもは「体をまっすぐにする意識」ばかりが先行してしまって、全身がガチガチに緊張してしまう。結果、余計に柔軟性を失って軸がぶれるんです。

言葉で「軸を意識させよう」とするのは逆効果だったと思います。必要なのは意識させることではなく、そもそも軸を自然に安定させるための「根本的なバランス能力」を体の中に作ってあげることだった

バランスボールが5秒から「無限」に化けた、1日2分の秘密メニュー

そこで我が家が取り入れたのが、「シングルレッグリーチ」という地味なトレーニングでした。本当に自宅のリビングで、1日ほんの数分でできるメニューです。

やり方はすごくシンプルなんですよね。
片足で立って、上半身を前に倒しながら、浮かせた方の足を後ろへ真っ直ぐ伸ばしていく。頭から足先までを一直線に保ちながら、床にある目印(わが家では小さなおもちゃを置きました)に手を伸ばしてタッチする。これを左右交互に数回繰り返すだけです。

ポイントは、足の裏全体でギュッと地面を掴む感覚を覚えること。

この他にも軸を安定させるメニューがyoutubeで公開されています。「東大駒場 シングルレッグリーチ」で検索してみてください。

このトレーニングを日々の習慣にしてから、息子の体幹に明らかな変化が現れ始めました。

その変化が一番分かりやすく出たのが、バランスボールだったんです。それまでは、ボールの上に座っても「5秒」と持たずに転げ落ちていた息子が、シングルレッグリーチを始めてから、体の中の軸を支える感覚を脳が掴んだんだと思うんです。10秒、20秒、30秒と座っていられる時間が目に見えて伸びていって、気づけば、もう「ほぼ無限」にバランスをキープして座っていられるようになったんですよ!

体の軸ができた瞬間、ボールは勝手に真上に上がり続ける

この「無限バランスボール」の能力が身についたとき、リフティングの景色がガラリと変わりました。

横から見ていても、背中が全然ブレない。ボールが少しズレて上がっても、上半身の軸がピタッと止まったまま、股関節と膝だけで柔らかくコントロールして真上にリカバーできるようになったんです。

「背中を伸ばせ」と言わなくても、勝手に背筋が伸びて、勝手に軸が立っている。体がブレないから、ボールが勝手に真上に上がり続けるんですよ。100回という数字は、その結果として、ただの通過点のように付いてきただけでした。

根性論はいらない。まずは我が子のリフティングを「真横」から撮ってみよう

少年サッカーの自主練というと、どうしても「ボールに触る技術の練習」ばかりに目を奪われがちですよね。回数を増やすために、とにかく数をこなす、みたいな根性論になりやすい。

だけど、土台となる「軸をコントロールする能力」が育っていない状態でどれだけボールを蹴っても、崩壊した軸の上で小手先の修正を繰り返すだけになってしまうんです。

言葉で指示を出すのをやめて、1日2分のシングルレッグリーチで、体に勝手に軸を覚え込ませる。

もし、お子さんのリフティングが伸び悩んでいるなら、一度、練習を「真横」から撮ってみてください。そこに、言葉の指導だけでは解決できない、本当の原因が隠れているはずです!


現代の子どもたちは、昔育った子供たちとは違う環境にいます。

ぜひこちらの記事も参考に。

takeisan

ギャラクシー賞監督で現役のテレビディレクター。アナウンサーなどの採用面接官も務める。人口40万の市大会3位のMF。小中高の教員資格。週末は8歳の息子を追う「少年団パパ」。独自の観察眼で、少年団サッカーと将来の「選ばれる力」の意外な関係をドキュメンタリー風に綴ります。

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