なぜ成長しないのか|経験しているのに伸びない子の共通点|文科省データと現場で感じた違和感

サッカー

この記事は、

・子どもが指示を待つ場面が増えたと感じている方
・経験しているはずなのに、成長につながらない違和感を覚えた方
・「考える力」とは何なのか立ち止まって考えたい方

そんな方に向けて書いています。


息子は試合に出ている。
練習も休まず通っている。
それなのに、プレーそのものが積み上がっている感じがしない。


・同じミス
・同じ判断
・同じ立ち位置


最初は、

「経験が足りないのか」
「身体能力の差なのか」

そう考えました。


でも、どうもそれだけでは説明がつかない。


■ 「自分から考えて行動した」経験はどれくらいあるのか

文部科学省と国立教育政策研究所が毎年行っている
全国学力・学習状況調査には、こんな質問があります。


「課題の解決に向けて、自分から取り組みましたか」


この質問に

✅「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」
と答えた子どもほど、


・教科の正答率が高い
・挑戦心・自己肯定感・幸福感が高い


という結果が出ています。


裏を返すと、


👉 自分から考えて動いた経験が少ない子ほど、結果につながりにくい


これは学力だけの話ではありません。


■ センターに立っているのに、何も起きない

サッカーの試合でも同じです。


指示されたことはできる。

・ここに立つ
・ここでパス
・ここで戻る


でも、

👉「一度持ってみる」
👉「別の選択を試す」


という動きが出てこない。


怒られるわけでもない。
やる気がないわけでもない。


👉 そもそも「考えていい」という前提が弱い



■ 「指示待ち」は性格ではなく環境の結果

いわゆる「指示待ち」は、

👉 気質ではなく環境の影響を強く受ける


調査では、

・学習意欲が伸びない
・無気力でもない
・でも主体的に動かない


👉 「考えないまま通過する状態」


が増えていることが指摘されています。



■ なぜ「考えない方が楽」になるのか

主な要因は2つです。


✅ ① 正解と手順が与えられすぎている

・言われた通りに動く
・正解が最初からある


👉 「自分で決める機会」が少ない



✅ ② 「やっても変わらない」経験

・工夫しても結果が変わらない
・判断の余地がない


👉 思考→行動の回路が使われなくなる



■ なぜ経験しても伸びないのか

ここでつながります。


試合に出ている
練習もしている


でも伸びない。


👉 理由は「経験不足」ではない


👉 経験を“自分で処理していない”



・何が起きたか
・なぜそうしたか
・次どうするか


👉 この問いがないと、

👉 経験はただ通過する



✅ ■ では、親はどう関わるべきか(ここ重要)

ここからが、今回一番届けたい部分です。


✅ ① 「問い」を代わりにやらない

❌「こうすれば良かった」
❌「なんでああしなかったの?」


ではなく👇


✅「どう思った?」
✅「他にどんな選択あった?」


👉 考える場所を残す



✅ ② 「正解」をすぐに与えない

親は答えを知っているから言いたくなる。

でも👇


👉 すぐに答えを渡す=思考を止める


だから👇


✅ 少し待つ
✅ 話させる


👉 “間”をつくる



✅ ③ 行動レベルに落とす

抽象だと動けない。


❌「もっと考えて」
ではなく

✅「次は1回持ってみる?」
✅「次は一回顔上げてみる?」


👉 小さなトライを作る



✅ ④ 「変化」を拾う

結果ではなく👇


✅ 判断が変わった
✅ 行動が変わった


👉 ここを認める



✅ ⑤ 安全に失敗できる空気をつくる

一番重要です。


👉 失敗=ダメ
になると👇

👉 思考しなくなる



✅「試したのいいね」
✅「それもありだね」


👉 思考を肯定する



■ まだ答えは出ていない

正直に言えば、


何が正解なのかは、まだはっきりとは分かりません。


声をかけすぎても、
放っておきすぎても、うまくいかない。



ただ一つ確かなのは、


👉 今見ている停滞は、努力不足ではない



■ 最後に

もし、

「自分で考えて行動する子」が減っているのだとしたら、


👉 問題は子どもではない


👉 環境の方にある可能性が高い



だからこそ、


👉 「考える余白」を残すこと


👉 これが親にできる一つの関わり方



この違和感は、

きっと間違っていないと思っています。

takeisan

ギャラクシー賞監督で現役のテレビディレクター。アナウンサーなどの採用面接官も務める。人口40万の市大会3位のMF。小中高の教員資格。週末は8歳の息子を追う「少年団パパ」。独自の観察眼で、少年団サッカーと将来の「選ばれる力」の意外な関係をドキュメンタリー風に綴ります。

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