リフティング100回。その壁の向こうに、何が見えた?

サッカー

お疲れ様です。
きょうは、8歳の息子の、
ちょっとした「急成長」の記録を、
残しておこうと思います。

小学1年生の3学期から始めたサッカー。
地域の少年団では、レギュラーとまではいかず、
ちょっぴりくすぶっていました。

そんな息子が、小学3年の夏。
週3回のサッカー教室に通うことになったんです。
そこで課せられたのが、「リフティング100回」という、
当時としては、とてつもない高い壁でした。

当時の息子は、3回か4回くらい。
何度やっても、回数は増えない。
少年団のコーチたちは「できなくても大丈夫」という感じだったし。

その息子が、なんと、たった2ヶ月で100回を達成したんです。
僕自身、100回ができたのは中学1年のときだったから、
これはもう、事件でした。

この「急成長」の裏側を、
少し、深掘りしてみようと思います。

「昔の常識」と「今の常識」

僕らがサッカーをやっていた1990年代前半。
リフティングといえば、足首に近いインステップで、
ポーン、ポーンと上に蹴り上げるものでした。
利き足だけで、回数を稼ぐ。それが普通だった。

でも、今は違いました。
つま先に近いインステップ。親指の付け根の少し下あたり。
ボールを下から「チョン、チョン」と跳ね上げるようにやるんです。

僕もやってみたんですが、これが全然できない。
慣れない。僕も2〜3回、息子もそれくらい。

休みの日に、近くの公園で特訓しました。
2人で2時間。もくもくと「チョン、チョン」。

大人の僕は、いろいろ工夫してコツを掴もうとするんだけど、
息子は息子のやり方を変えない。黙々と、やり続ける。
その日は結局、5〜6回止まりでした。

突然の「20回」

翌日も、次の日も公園へ。
「今日は10回ぐらいいけるかも」と思っても、全然増えない。
息子はふてくされ気味で、地面に座り込む時間が増えていきました。
僕も何がダメなのか、アドバイスができない。悶々としていました。

その翌日。事件はまた、突然起きました。

学校から帰ってきた息子が、庭で練習を始めると、
いきなり、20回できたんです。

「なぜ?」
理由はわからない。でも、一気に回数が増えたことに、みんなで喜びました。

20回ができるようになると、なんだか「カタチ」になってくる。
「おぉ、サッカーやってる子に見える!」って(笑)。
ただ、ここからまた3日間、20回前後を行ったり来たり。
なぜ30回、40回と増えていかないのか、また分からないトンネルに入りました。

「目」の高さに、壁があった?

僕も一緒に練習していて、あることに気づきました。

大人(僕)は、ボールを真上から覗き込むような姿勢で蹴ると、
すごく安定するんです。上半身を前に出して。
なんでだろう、と思っていたんだけど、
小学3年生の息子には、その姿勢ができない。身長がないから。

大人にはできるけど、子供にはできない姿勢。
これが壁なのか?

そして、また別の日の夕方。
だんだん暗くなってきた時間帯。

「ドーン!」

近所迷惑になるくらい大きな音が響いて、庭に慌てて行きました。
息子が、家の壁に向かって、ボールを思いっきり蹴りつけていました。
涙を流しながら。

「全然できなくなった……へたくそになっちゃった。5回ぐらいしかできない」

悔し涙でした。
僕の経験上、リフティングは少しずつ増えていくもの。
一気にできなくなるはずがない。

なぜ? なんで?

(この記事は続く)

ちなみに、息子が100回達成したときに使っていたのは、
定番のモルテン「ペレーダ」でした。
結局、基本のボールが一番、足に馴染むみたいです。

takeisan

ギャラクシー賞監督で現役のテレビディレクター。アナウンサーなどの採用面接官も務める。週末は8歳の息子を追う「少年団パパ」。独自の観察眼で、少年団サッカーと将来の「選ばれる力」の意外な関係をドキュメンタリー風に綴ります。新連載:原爆の謎を追いかけて 公開中

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