テレビの制作現場で、長く働いています。
ドキュメンタリーという、台本のない世界が僕の居場所です。
これまで、何千時間もカメラを回し、
人の心の揺れや、言葉にならない本音を追いかけてきました。
ときどき、ありがたい評価をいただくこともありました。
放送文化にまつわる賞をいただいたり、
現場の仲間と喜びを分かち合ったり。
でも、それらはすべて「目の前の誰か」と向き合ってきた、
積み重ねの結果だと思っています。
もうひとつの仕事は、アナウンサーの面接官です。
夢を抱いた若者たちと、真っ直ぐに向き合う場所。
そこで僕が見ているのは、原稿のうまさじゃありません。
その人の「地頭」や「誠実さ」、
そして「この人と一緒に、いい番組を作りたいか」という、
とてもシンプルで、ごまかしのきかない本質です。
けれど、週末の僕は、ただの「少年団パパ」です。
小学3年生の息子のスパイクを洗い、
土埃の舞う河川敷で、息子の「ドリブル」や「リフティング」を見つめています。
私も若い頃はサッカーに夢中でした。
人口40万都市の市大会で3位まで上り詰めました。
MFの真ん中(トップ下)をやっていましたが、
あのキツイ練習の日々は忘れません。
教員を目指していたので大学では
子どものたちの心のことや成長の意味について学問しました。
結果的に小中高の教員免許も取得して、いざ教育の現場へー!と思っていたのですが、
テレビのアルバイトをきっかけに映像の世界に夢中になってしまい、
それ以来、テレビマンとして生きています。
テレビの現場で、あるいは面接の会場で。
僕がずっと探し続けてきた「選ばれる人の輝き」や「成長の瞬間」。
それは、実はこの泥だらけのグラウンドにこそ、
その「種」が埋まっているんじゃないか。
そう気づいたとき、
この河川敷の、ままならない日々を、
一人の親として、静かに記録しておきたくなりました。
ここは、正解を教える場所ではありません。
少年団という名の、ややこしくて愛おしいドキュメンタリーを、
皆さんと一緒に、ちょっとだけ面白がっていくための場所です。
どうぞ、ゆっくりしていってください。
【これまでの歩み】
・人口40万市大会で3位入賞 MF
・大学で教育心理学など学ぶ 小中高の教員免許取得
・現役テレビディレクター(ドキュメンタリー番組制作)
・アナウンサー採用選考 面接官
・ギャラクシー賞 受賞
・日本民間放送連盟賞 受賞